うずらと会話するということ |
「あひるー、うずらはあひるずら?」
「うえっ?」
突然うずらに問いかけられた謎なぞにあひるはどう反応していいものやら混乱中。
「昨日ふぁきあにベッドでご本を読んでもらったずら。そしたらふぁきあ途中で動かなくなったずら。ぐーとか、がーとかしか言わなくなったずら。」
あー、読んでる最中に寝ちゃったのか。ふぁきあ疲れてるのかな?
「5冊目が途中なのに続き読んでくれないずら。酷いずら。」
…5冊目?
「ねえうずらちゃん、ふぁきあが動かなくなったのっていつくらい?」
「お外が明るくなった頃ずら!」
ふぁきあ疲れてたんじゃなくて朝まで本を読まされて疲れちゃったんだね。もしかしてうずらちゃんって、人形だから「眠さ」ってわからないんだろうか?
「あー、それは大変だったね、あはははは。」
「それでふぁきあに続き読んでって頼んでたらぎゅーってされたずら。」
あー、男の子もお人形とかぬいぐるみとか枕とか抱っこして寝るものなのかな?
「苦しかったずら。逃げようとしたら、ふぁきあ、もっと力一杯ぎゅーっとしたずら。それで『離すずらー』って言ったら、ふぁきあ、『あひるー、逃げないでくれあひるー』って言って頬ずりされたずら。朝ごはんまで離してくれなかったずら。うずらはあひるずら?」
あひるがその後果てしなくパニックしたのは言うまでもない。
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